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司馬さん胸中明かす書簡発見 「坂の上の雲」苦心しております(産経新聞)

 ■露の資料少なく…

 作家、司馬遼太郎さんが小説「坂の上の雲」を連載・執筆中の昭和44年当時、資料収集に苦労する胸中を吐露していた手紙が、見つかった。とくにロシア側の資料入手が困難だった様子が読み取れる。

 手紙は44年7月、兵庫県に住むファンの男性から参考図書をもらったことに対する返礼。男性の遺族が保管していた。

 文面は、資料提供に対する感謝の言葉とともに、「ところどころを読みますと、なかなかのものであることが相解りうれしく存じております」と報告。さらに「坂の上の雲のこと」と続け、「明治初年から三十年代というのは、資料が多いようでかんじんなものがすくなく、とくにロシア側のものを入手するのに困難で、まずまず苦心を重ねております」とつづっている。

 司馬さんは執筆に際し、フィクションを極力排除する姿勢を貫いたとされる。小説は後半、日露戦争が舞台となり、この部分に必要なロシア側の資料を必要としていた執筆当時の苦労ぶりが垣間見える。

 「坂の上の雲」は昭和43~47年、産経新聞夕刊に連載された。

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